夢のほとんどは、訳がわからず、意味不明、非現実的でつじつまが合わないことばかり…。
”夢は真我からのメッセージ”と言われても、これでは受け取ろうにもさっぱり分からない、と言うのが本音ではないでしょうか。
ではなぜ、夢はこんな分かりにくい方法でメッセージを送ってくるのでしょうか。
専門的な内容は省いて、簡単に夢の原理をお伝えします。
夢の原理
ひとの意識（心）は大きく分けて、顕在意識、潜在意識、超意識の三つの構造になっています。
あなたが「自分だ」と意識している部分が一番表層に近い、一番上の層の顕在意識。この部分は実は、意識全体の4～7％、残りの90数パーセントはあなたの持つ未知の部分ということになります。
夢は、その最下層である超意識から送られてきます。この層は、あなたの魂の目的を明確に把握している真我とも呼ばれるところであり、すべての意識と繋がっていることから、神の宿るところとも言われています。この超意識は、私たちの進むべき方向を顕在意識に伝えたいと願っています。
そのために通過しなければならないのが、中間層の潜在意識です。この潜在意識は、幼いときに受けた心の傷や思い出したくないもの、抑圧した感情などをしまい込んでいる場所です。潜在意識は、傷を思い出させるような出来事は、無意識に排除しようとします。そのため、潜在意識は、その人の生き方の癖や性格、人格形成に大きく影響を与え、人生における困難とも密接に関係している場所です。
そんなトラウマの住みかである潜在意識は、顕在意識が傷つくのを防ぐために、超意識からのメッセージを検閲にかけます。そこで、超意識は潜在意識が気づかない方法で、トラウマに関する重要な情報は、暗号化して顕在意識に届けようとします。それが夢です。夢が意味不明で、理屈が通らないように見えるのはそのためです。暗号が含まれている夢は謎めいていて、その謎めいたところにこそ、夢の真意が含まれていると言えるでしょう。
そうまでして超意識が顕在意識に真理を伝えようとするのは、なぜでしょうか？
それは、人生の苦しみを取り除くために、トラウマを乗り越えることの他に方法がないからです。
夢とは、超意識からのメッセージ、あなたの人生を難しくしている原因であるトラウマの存在を教え、その取り組み方を教えてくれるものなのです。
はーとりっぷの夢療法
はーとりっぷの夢療法は、あくまでも夢主が主体です。セラピストが夢の分析を行うことはありません。
夢主が、夢を語りながら気づいたこと、話していてこれではないか、こういうことではないか、というご自身の内側との対話を大切にします。
ご本人にしか分からない感覚の中の対話で、”あーそうか、そういうことか”と合点がいったとき、ある種の感動を伴って、夢のメッセージがじんわり心の中に降りてくる、そんな体験をすることがあります。そんなときは夢の恩恵、真我の愛を実感できる瞬間になるでしょう。
セラピストは、夢主の話に耳を傾け、当本人であるが故に見えない盲点、当人でないからこそ持っている視点で、内なる対話のサポートをいたします。
悪夢とは…
夢は占いではありません。夢に吉凶はなく、良い夢、悪い夢もないのです。
夢を覚えていない、または夢はほとんど見ない、という方もいますが、さすがに強烈でリアル、恐ろしい夢を見たときは、起きてからも生々しく感覚が残り、心臓もバクバクしているなんてことはあるでしょう。それが、超意識の狙いなのです。そんな悪夢ほどメッセージ性が強く、伝えてくるものがはっきりしていると言えるのです。人生を有意義に過ごしたいと願うなら、悪夢の忠告にこそ真っ直ぐに取り組むことをおすすめします。先送りしても、課題をクリアしない限り、同じような夢を繰り返しみることになります。
時に夢は厳しいメッセージを送ってくることもあるかもしれません。ですが、あなたのすべてを知っている超意識からのメッセージです。顕在意識が受け止められる「時」も見極めてメッセージを送っています。この夢を見た今、あなたは困難を乗り越える力を備えているのです。自分を信じてチャレンジしてください。
※「夢の原理」「悪夢とは…」の内容は、坂内慶子著「夢は神さまからの最高のシグナル」より抜粋
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